「自分で考えない人」の言い訳に未来はない


株式会社柊樟の代表の後藤です。

仕事をしていると、「バイトだから」「社員だから」という言い訳を耳にすることがあります。

最近では、SNSでもこうした意見が支持される場面をよく見かけます。しかし、そうした意見を支持している人たちの多くは、非正規雇用や無職という立場であることが目立ちます。

このことからも、こうした言い訳にとらわれている限り、成長やキャリアアップのチャンスを掴むことは難しいのではないでしょうか。

今回は、具体的な事例を通じて、上の視点を持つことの重要性についてお話しします。

 

節電ひとつで見える「考え方」の差

最近、電気代の高騰を受け、全社員に「節電を心がけましょう」と通達しました。

特にコンビニ経営では、わずかなコスト削減が店舗全体の利益に大きく影響します。

ところが翌日も、誰もいない事務所のエアコンや照明がつけっぱなしのままでした。

私は社員に対して「人がいないときはエアコンはいらないよね。じゃあ消そうよ」と具体的に指示しました。

しかし、本来であれば、こうした指示がなくても、『誰もいないなら消すべきだ』と自分で考えるのが当たり前です。

背景や目的を理解せず、ただ指示を待つだけでは、責任ある役割を任されることはありません。

 

SNSの意見と現実

SNSでは、「アルバイトなのに責任を持てと言われるのはおかしい」「社員なのに経営者目線を求められるのは理不尽だ」といった意見が目立ちます。

そして、それに賛同する声も少なくありません。

しかし、そうした意見の発信者や支持者を見てみると、非正規雇用や無職の方が多い印象があります。

これは決して偏見ではなく、「こうした考えにとらわれているからこそ、成長やキャリアアップの機会を逃している」とも言えるのではないでしょうか。

言い訳や不満を正当化しているうちは、自分の状況を変えることは難しいのです。

 

言い訳を超える視点を持とう

「アルバイトだから」「社員だから」という枠に縛られるのではなく、現場目線、管理職目線、経営者目線の3つの視点を意識することが成長の鍵です。

・現場目線で考える

「この作業を効率よく進めるにはどうすればいいか?」

たとえば、コンビニの品出しでも、次のお客様が買いやすいように並べ方を工夫することができます。

・管理職目線で考える

「この業務がチーム全体にどんな影響を与えるのか?」

シフト調整やタスクの分担では、他のスタッフが働きやすい環境を考えることが求められます。

・経営者目線で考える

「この行動が売上やコスト削減にどう繋がるか?」

節電の例でも、電気代が売上や利益にどれだけ影響するかを想像し、実際に行動できる人が信頼を得るのです。

 

自ら考え、行動する人が未来を切り開く

「言われたからやる」のではなく、「なぜそうするのか」を考え、行動する人が信頼を得て、成長のチャンスを掴むことができます。

一方で、「自分はバイトだから関係ない」「社員だからここまでで十分」といった受け身の姿勢では、いくら長く働いても評価は変わりません。

SNSで見かける言い訳に同調するのではなく、自分自身の未来を切り開くために、上の視点を持つ努力をしてみてください。