SNSを「真実」とすることの危うさと情報選択の大切さ


こんにちは、株式会社柊樟の代表を務める後藤です。

今日は、情報化社会におけるSNSとの向き合い方についてお話ししたいと思います。

先日、兵庫県の斉藤知事が再選を果たしたニュースを見ました。

その際、「SNSで本当のことを知った」という市民の声が再選に影響を与えたと報じられ、SNSの影響力の大きさを改めて感じました。

SNSは現代社会で情報収集の中心的な役割を担っていますが、一方で、そこから得られる情報を「真実」として鵜呑みにするのは非常に危険です。

以下に、SNSの特性やリスクを3つの視点から掘り下げて解説します。

1. フェイクニュースや偏向情報のリスク

SNSが普及する以前、私たちは主に新聞やテレビといった信頼性の高いメディアを通じて情報を得ていました。

しかし、SNSでは誰もが自由に情報を発信できるため、誤情報や意図的なデマが広がるリスクが格段に高まっています。

フェイクニュースの拡散メカニズム

SNS上では、感情を煽るような刺激的な投稿がアルゴリズムによって優先的に拡散される傾向があります。

これは、怒りや驚きを引き起こす情報が、人々の注意を引きやすいことに起因しています。

研究によると、感情的なコンテンツは事実に基づく情報よりも6倍速く拡散するというデータもあります。

特に、政治や社会問題に関連する情報は誤解を招きやすく、意図的に操作されることも少なくありません。

ユーザーの責任

SNSの利便性に依存しすぎると、自分で情報の正確性を検証する努力を怠ってしまいがちです。

しかし、情報発信者が信用できるかどうかを確認し、複数の情報源を比較検討することは、SNS利用者としての責任です。

2. フィルターバブルとエコーチェンバーの危険性

SNSは、アルゴリズムによってユーザーの過去の閲覧履歴や「いいね」の傾向を分析し、それに基づいて表示されるコンテンツを選定しています。

一見すると便利に感じられるこの仕組みは、実際にはユーザーの視野を狭める危険性を孕んでいます。

フィルターバブルとは?

フィルターバブルとは、アルゴリズムがユーザーに合わせた情報だけを表示することで、他の視点や意見に触れる機会を失わせる現象を指します。

たとえば、政治的に保守的な考え方を持つ人にはその考えを支持する記事ばかりが表示され、逆にリベラルな考え方を持つ人にはその意見を強化する情報だけが表示されるといった状況が生まれます。

エコーチェンバーの問題

さらに、SNSでは自分と似た考えを持つ人々と繋がりやすいため、同じ意見ばかりが反響し合う「エコーチェンバー」という現象も起こります。

これにより、多様な視点や反論に触れる機会が減少し、結果的に偏った認識が強化されてしまいます。

このような環境は、個人の成長や社会全体の健全な議論を妨げる可能性があります。

3. 信頼できる情報源の選び方

SNSの情報を上手に活用するためには、「情報の信頼性」を見極める目を養うことが不可欠です。

以下のポイントを意識して情報を選び取るよう心がけましょう。

公式情報との比較

SNSで得た情報は、必ず公的機関や信頼できる報道機関の発表と比較することが重要です。

特に、災害時や緊急事態においては、SNS上の未確認情報に惑わされるのではなく、自治体や政府の公式アカウントの発信を優先的にチェックしましょう。

ソースの確認

投稿の出典がどこなのかを確認することも大切です。

「誰が書いたのか」「どのような意図で発信されたのか」を考えることで、情報の背景に潜むバイアスを理解できます。

また、引用元やリンクが記載されている場合は、必ずそれを確認する習慣をつけましょう。

健全な懐疑心を持つ

SNSで目にした情報があまりに「衝撃的」「信じがたい」場合、まずはその情報を疑うことが必要です。

真実であれば、信頼できるメディアや専門家が後に裏付けを発信するはずです。

株式会社柊樟の考え方と理念:「主観を廃し、データを重視する」

私たち株式会社柊樟が経営において最も重視しているのは、「主観を廃して客観視する」という姿勢です。

たとえば、店舗運営において日々目にする「売れている」「廃棄が多い」といった情報も、主観が入ることでその判断が実際とは異なっている場合が少なくありません。

売れていると思い込んでいた商品が実は特定の時間帯だけ動いていただけだったり、廃棄が多いと感じた商品が実際は他の商品より利益率が高かったりする──こうした事例は決して珍しいものではありません。

そのため、私たちは日々の意思決定において「感覚」や「直感」に頼るのではなく、具体的なデータを徹底的に分析し、背景にある原因や傾向を正確に把握することを大切にしています。

この姿勢は、SNS上の情報との向き合い方にも通じます。

SNSで目にする情報は一見わかりやすく、感情に訴えかけるものが多いため、つい信じてしまいがちです。

しかし、それが本当に正しいのか、データや信頼できる根拠に基づいているのかを確認せずに受け入れることは、偏った判断や誤解を生む原因になります。

私たちは、SNSのような感覚的な情報の罠に陥ることなく、あらゆる事実を客観的に見つめる姿勢を貫いています。

このアプローチは、企業の成長を支える基盤であり、お客様や従業員に対して誠実であり続けるために欠かせないものです。

客観視する姿勢が生む未来

主観を排除し、データに基づいた判断を行うことは、目先の利益だけでなく長期的な信頼と成長をもたらします

。この姿勢は、ローソン店舗の運営においても、地域社会との関係構築においても同じです。

私たちは、感情に流されることなく、冷静に事実を見つめ、データを根拠とした正しい意思決定を行う企業であり続けます。

この考え方に共感してくださる方と一緒に、未来を切り拓きたいと願っています。

最後に:情報社会を生き抜く力を磨こう

現代社会では、SNSを上手に活用する力が問われています。

しかし、それは単に情報を受け取るだけでなく、取捨選択する力を養うことでもあります。

私たちは、SNSが提供する利便性を最大限に活かしながらも、冷静な視点を持って情報と向き合うことが必要です。

株式会社柊樟では、正確な情報と信頼を基盤に、地域に貢献する店舗運営を続けています。

私たちの理念に共感していただける方は、ぜひ一緒に未来を切り拓いていきましょう。