2019/09/12
先日、SCより教えてもらった記事
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66886
コンビニコーヒー100円で儲かるのか?
答えとしては、
「尋常じゃない量の砂糖やフレッシュを使わなければ、しっかり儲かる。」
です。
内部の事をよく知らない人が、
「コーヒーなんて赤字。タバコやアイコスでしっかり儲けてる。」
とコメントしていましたが
タバコなんて、まったく儲かりませんから!!!
タバコの値入率なんて10.8%しかありません。
そのくせSKUは200近くあるので、在庫高を嫌でも押し上げます。
コンビニの会計法は売価還元法。
で、毎月の値入率は31~33%ほど
ならば、10.8%の値入の物が店舗の利益にどれほど悪影響を与えるのか。
数字の批評をする場合は、構造を知ってからにしないと、トンデモ理論を発することになりますよ。
タバコは高を稼ぐのと、来店を促す誘引商品に間違いはないですが、
タバコの構成比の大きい店は
利益が薄くなるので大変なんですよ!!!
どういう事かと言うと
飲料100円で値入50%だと利益が50円
タバコ100円利益で10%だと利益10円
※計算しやすいように数字は架空の数字です。
飲料2本とタバコ1個なら
100円×2個×0.5+100円×1個×0.1=110円の利益
ではなく、売価還元法なので
110/330×100=33.3%(値入率)
330円×0.333=109.9円 ※本来は在庫高も関与しますが、あくまでもイメージでとらえてください
と、値入率を単品で取らないので、利益が下がる方向に動きます。
実際にはタバコは高が大きいので、馬鹿にならんインパクトなんですよ。
これが現実です。
で、こういう仕組みを理解していれば、何を売り込んで、何を扱い小さくすれば良いか判断つきますよね。
経営努力はこういう所でも出来るんです。
FFや厨房、ソフトドリンクを積極的に拡販している店は、そういう所が分かってる店ですね。
私がお店を判断するときの1つの視点がコレです。
ソフドリ売場で新商品をおかわりし、いつまでも採用し続けてる店は、値入率に無頓着で利益構造を分かってない。
理由は気が向いたら書きますね。
全ては値入率の話に帰結しますよ。